日本プロ野球のMVP(最優秀選手賞)は、シーズンを通じて最も輝いた選手に贈られる名誉ある賞です!
MVPの選出は、5年以上プロ野球を担当する記者による投票で決まり、その年の「最も活躍した選手」を選出します!
近年はチームの優勝に貢献した選手が選ばれる傾向にありますが、圧倒的な個人成績を残した場合には非優勝チームからの受賞もあります!
本記事では、日本プロ野球におけるMVPの選考基準や過去の受賞者までわかりやすく解説していきます!
- MVP(最優秀選手賞)の概要
- 対象選手・選考基準
- 過去の受賞者
プロ野球 MVP(最優秀選手賞)とは
日本プロ野球における「MVP(Most Valuable Player/最優秀選手)」とは、その年のシーズンを通して最もチームに貢献し、活躍した選手に贈られる賞です!
現在はセ・リーグ、パ・リーグからそれぞれ1名ずつ選出され、NPB(日本野球機構)による年間表彰「NPB AWARDS」で発表されます!
MVPの起源は1937年春に創設された「最高殊勲選手賞」で、1963年から現在の「最優秀選手賞」に改称されました。
1950年の2リーグ制導入以降、セ・パ両リーグで1名ずつ選出される形式が続いており、長い歴史を誇るNPBを象徴する名誉ある賞です!
優勝チームからの受賞者が多く、チームを頂点に導いた“象徴的な選手”が選ばれる傾向にあります。
受賞者には賞金300万円が贈られ、名実ともにその年の「主役」として称えられます。

月間MVPや交流戦MVP、日本シリーズMVPなど、各ステージでもMVPが設けられています。
対象選手と選考基準
MVP(最優秀選手賞)の対象となる選手と選考方法について紹介します!
受賞資格
MVP(最優秀選手)は、その年のレギュラーシーズンを通じて最も活躍した選手に贈られます!
セ・リーグ、パ・リーグそれぞれから1名ずつ選出され、打者・投手・捕手・DHなど全ポジションの選手が対象となります。
外国人選手ももちろん受賞可能です!
対象は原則として一軍でシーズンを通して出場した選手で、登録日数などの具体的な制限は設けられていません。
選出方法
MVPの選出は全国の新聞・通信・放送各社に所属し、5年以上プロ野球を担当している記者による投票制で行われます!
投票は投票用紙に3名を連記する形式で、以下のような配点方式になっています!
- 1位:5点
- 2位:3点
- 3位:1点
合計得点が最も高い選手がMVPに選出されます!
記者投票制は1949年に導入され、1963年から現在の3名連記方式となりました。
過去には満票で選ばれた選手もおり、セ・リーグでは村上宗隆(2022年)、パ・リーグでは田中将大(2013年)などが代表例です。
選考基準
選考の中心となるのは個人成績とチームへの貢献度です!
- 打者なら打率・本塁打・打点などの打撃指標
- 投手なら勝利数・防御率・奪三振率などの投球成績
- 捕手の場合はリード力や守備面での貢献も評価対象になり得る
また、チームの優勝や上位進出にどれだけ貢献したかが大きく影響します。
これは「最も価値ある選手 = チームを勝利に導いた選手」という日本独自の価値観に基づくものです。

MVP受賞者は個人タイトルも獲得している選手が多いです。
選出傾向
MVPは原則としてリーグ優勝チームの主力選手から選ばれる傾向があります!
しかし例外もあり、圧倒的な成績を残した選手が優勝を逃したチームから選出されたケースもあります。

MLB(メジャーリーグ)のMVPは「チーム成績に関係なく最も優れた選手」を選出しており、日米でのMVPの決め方に大きな違いが見られます。
過去の受賞者
以下の表に、過去10年のMVP受賞者を整理しました!
年度 | パ・リーグ | セ・リーグ | ||
---|---|---|---|---|
選手名 (所属球団) | 成績 | 選手名 (所属球団) | 成績 | |
2014 | 金子千尋 (オリックス) | 16勝5敗 防1.98 | 菅野智之 (巨人) | 12勝5敗 防2.33 |
2015 | 柳田悠岐 (ソフトバンク) | .363 34本 99点 32盗 | 山田哲人 (ヤクルト) | .329 38本 100点 34盗 |
2016 | 大谷翔平 (日本ハム) | 10勝4敗1S 防1.86 .322 22本 67点 7盗 | 新井貴浩 (広島) | .300 19本 101点 |
2017 | D.サファテ (ソフトバンク) | 2勝2敗54S 3H 防1.09 | 丸佳浩 (広島) | .308 23本 92点 13盗 |
2018 | 山川穂高 (西武) | .281 47本 124点 | 丸佳浩 (広島) | .306 39本 97点 10盗 |
2019 | 森友哉 (西武) | .329 23本 105点 3盗 | 坂本勇人 (巨人) | .312 40本 94点 5盗 |
2020 | 柳田悠岐 (ソフトバンク) | .342 29本 86点 7盗 | 菅野智之 (巨人) | 14勝2敗 防1.97 |
2021 | 山本由伸 (オリックス) | 18勝5敗 防1.39 | 村上宗隆 (ヤクルト) | .278 39本 112点 12盗 |
2022 | 山本由伸 (オリックス) | 15勝5敗 防1.68 | 村上宗隆 (ヤクルト) | .318 56本 134点 12盗 |
2023 | 山本由伸 (オリックス) | 16勝6敗 防1.21 | 村上頌樹 (阪神) | 10勝6敗 1H 防1.75 |
2024 | 近藤健介 (ソフトバンク) | .314 19本 72点 11盗 | 菅野智之 (巨人) | 15勝3敗 防1.67 |
MVP受賞は、選手にとってキャリアの大きな勲章であり、
- 年俸アップ
- メディア露出の増加
- 球界での評価上昇
など、選手人生に大きな影響を与えます。
また、受賞者はファンやメディアの記憶に強く残り、その年のプロ野球を象徴する存在として語り継がれます。

過去の受賞者を見ても、優勝チームから選出される傾向が色濃く出ています!
2025年のMVP候補
2025年度のMVP候補者について紹介していきます!
パ・リーグ
投手 | ||
---|---|---|
選手名 | 所属球団 | 2025年成績 |
L.モイネロ | ソフトバンク #35 | 24登板 167投球回 12勝3敗 防御率1.46 (最優秀防御率) |
大関友久 | ソフトバンク #47 | 24登板 146.2投球回 13勝5敗 防御率1.66 (最高勝率) |
伊藤大海 | 日本ハム #17 | 27登板 196.2投球回 14勝8敗 防御率2.52 (最多勝・最多奪三振) |
北山亘基 | 日本ハム #15 | 22登板 149投球回 9勝5敗 防御率1.63 |
今井達也 | 西武 #48 | 24登板 163.2投球回 10勝5敗 防御率1.92 |
野手 | ||
---|---|---|
選手名 | 所属球団 | 2025年成績 |
牧原大成 | ソフトバンク #8 | 125試合 打率.304 127安打 5本塁打 49打点 (首位打者) |
柳町達 | ソフトバンク #32 | 131試合 打率.292 129安打 6本塁打 50打点 (最高出塁率) |
レイエス | 日本ハム #99 | 132試合 打率.277 132安打 32本塁打 90打点 (本塁打王・打点王) |
ネビン | 西武 #26 | 137試合 打率.277 141安打 21本塁打 63打点 |

パ・リーグは投手の成績が良いため、日本ハム・伊藤大海選手、ソフトバンク・モイネロ選手が有力候補だと予想しています!
セ・リーグ
投手 | ||
---|---|---|
選手名 | 所属球団 | 2025年成績 |
村上頌樹 | 阪神 #41 | 26登板 175.1投球回 14勝4敗 防御率2.10 (最多勝・最高勝率・最多奪三振) |
才木浩人 | 阪神 #35 | 24登板 157投球回 12勝6敗 防御率1.55 (最優秀防御率) |
石井大智 | 阪神 #69 | 53登板 53投球回 1勝0敗 36H 9S 防御率0.17 |
ケイ | DeNA #69 | 24登板 155投球回 9勝6敗 防御率1.74 |
山崎伊織 | 巨人 #19 | 25登板 156.1投球回 11勝4敗 防御率2.07 |
野手 | ||
---|---|---|
選手名 | 所属球団 | 2025年成績 |
佐藤輝明 | 阪神 #8 | 139試合 打率.277 149安打 40本塁打 102打点 (本塁打王・打点王) |
森下翔太 | 阪神 #1 | 143試合 打率.275 151安打 23本塁打 89打点 |
近本光司 | 阪神 #5 | 140試合 打率.279 160安打 3本塁打 34打点 (盗塁王) |
小園海斗 | 広島 #5 | 138試合 打率.309 161安打 3本塁打 47打点 (首位打者) |

セ・リーグは打撃二冠を達成した阪神・佐藤輝明選手、投手三冠を達成した阪神・村上頌樹選手のどちらかが有力だと予想します!
まとめ
今回は、日本プロ野球の「MVP(最優秀選手賞)」について以下を中心に紹介してきました!
- MVP(最優秀選手賞)の概要
- 対象選手・選考基準
- 過去の受賞者
日本プロ野球のMVP(最優秀選手賞)は、各リーグでその年最も活躍した選手に贈られる最高の栄誉です。
選出は全国の新聞・通信・放送各社で5年以上プロ野球を担当する記者による投票で行われ、1位5点・2位3点・3位1点の合計得点で決定します。
基本的にはチームの優勝に大きく貢献した選手が選ばれますが、三冠王の落合博満や60本塁打のバレンティンのように、圧倒的な個人成績を残した選手が例外的に選出されることもあります。

個人的にはMLBのようにチーム成績に関係なく選出されるほうが、様々なチームからも選ばれる可能性があり、MVP予想や発表自体も盛り上がると思います。
MVPは単なる個人成績だけでなく、「チームを勝利に導いた価値ある存在」を称える賞として位置づけられています。
今年はだれが受賞するのか楽しみに待ちましょう!
本記事を最後までお読みいただきありがとうございました。
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