大谷翔平選手の活躍とともに注目を集めているのが、「大谷ルール」です!
投手と打者を兼任する二刀流選手の起用法を大きく変えた新制度として知られています。
従来のDH制では不可能だった投打同時出場が可能となり、チーム戦術の幅も大きく広がりました!
一方で、その仕組みや適用条件を正確に理解している人は意外と多くありません。
本記事では、大谷ルールの意味や導入背景、メリットをわかりやすく解説していきます!
- 「大谷ルール」が導入された背景と目的
- 「大谷ルール」の具体的な仕組み
- 導入のメリット
大谷ルールとは
ルールの概要
大谷ルール(Ohtani Rule)とは、先発投手が指名打者(DH)を兼任し、降板後もDHとして試合に出場し続けられる特例ルールのことです!
大谷ルールは通称であり、具体的なルールは公認野球規則5.11(b)に明文化されています!
投手とDHを“別のポジション”として扱うことで、同一選手が投打の二刀流としてフル出場できる点が最大の特徴です。
チームは投手に代わる打者を指名する義務はない。しかしながら、先発投手自身が打つ場合には、本条(a)項により、別々の2人として考えることができる。監督は自分のチームの打順表に10人のプレーヤーを記載し、このプレーヤーにおいて、一つは先発投手、もう一つは指名打者として2度、同じ名前を記載することになる。
もしこのプレーヤーが投手を退いたとしても、指名打者としては出場し続けることはできるが、再び投手として出場することはできない。また、このプレーヤーが指名打者を退けば、投手として出場し続けることはできるが、再び打者として打席に立つことはできない。
公認野球規則より引用
導入時期と経緯
このルールは、大谷翔平選手の二刀流での活躍をきっかけにMLBで議論が進み、2019年に制度化が発表されました!
2021年のMLBオールスター戦で試験導入された後、2022年からMLB公式戦で本格適用。
さらに2023年からはNPB(日本プロ野球)でも採用され、日本の公認野球規則にも反映されています。

今後、セ・リーグでDH制が本格導入された場合には、全面適用されるでしょう!
導入目的
従来のルールでは、投手が打席に立つためにはDHを解除する必要があり、投手交代=打撃機会の喪失という制約がありました。
大谷ルールはこうした問題を解消し、二刀流選手の才能を最大限に生かすこと、チーム戦略の自由度を高めること、選手の負担を軽減することを目的として誕生しました!
結果として、スター選手を攻守両面で活用できる、現代野球に適した合理的なルールといえるでしょう。

「大谷ルール」の導入により、大谷翔平選手はMLB初となる規定打席と規定投球回数を同一シーズンにクリアしています!
大谷ルールの具体的な仕組み
「大谷ルール」の具体的な内容について紹介していきます!
適用条件とルールの詳細
大谷ルールのポイントは以下のとおりです。
- 1人の選手が、先発投手とDHを兼任できる
- 兼任した場合、その選手は「投手」と「DH」で別々の2人と考える
- この選手が「投手」を交代しても、「DH」としては引き続き出場できる
- この選手が「DH」を交代しても、「投手」としては引き続き出場できる

大谷ルールは、試合開始時に「先発投手兼DH」として同一選手を打順表に記載した場合のみ適用される特例規則です!
投手と指名打者を別枠として扱うため、先発投手が降板してもDHとして出場を継続できます!
一方で、途中登板のリリーフ投手がDHを兼任することや、試合途中から大谷ルールを適用することは不可です。
また、一度交代した選手は同じポジションに戻れず、再登板や再打席も認められない点には注意が必要です。
試合での具体的な使われ方
例えば「1番・投手兼DH」で先発した場合、5回で降板しても打者としてはそのまま出場を続けられます!
ただし、DHの打順に代打を送った時点で、その選手は投手としてのみ残る形になります。
この仕組みにより、二刀流選手はフル出場しやすく、打線を崩さずに継投が可能となり、戦術面で大きなメリットが生まれます。

大谷ルールはDH制を採用している試合でのみ使用可能です。
TWP(二刀流選手)とは?登録枠の違い
MLBには「Two-Way Player(TWP)」という登録区分があり、投手として20イニング以上、野手として20試合以上に出場すると資格を取得できます!
TWPは投手枠に含まれないため、投打両方で自由に起用でき、実質的にベンチ枠が1人増えるのが大きな特徴です。

NPBではTWPのような明確な登録制度は未整備ですが、大谷ルール自体はすでに適用されています。
大谷ルールの導入メリット
二刀流選手を生かすための仕組み
大谷ルールは、先発投手が指名打者(DH)を兼任することで、降板後も打者として出場を続けられる制度です!
従来のように守備へ回る必要がなく、投打それぞれの役割を分離できるため、身体的な負担を抑えながらフル出場が可能になります。
これにより、復帰直後や調整段階の選手でも起用しやすく、限られた投球イニングでも打撃面でチームに貢献できる点が大きな強みです。

DH起用により守備負担が減り、故障リスクの軽減にもつながります。
戦術の幅が拡大
投手交代後も打順を維持できるため、打線を崩さずに継投できるのが最大の戦術的メリットです!
また、投手と野手の役割を1人で兼ねることでベンチ枠に余裕が生まれ、実質的に登録人数が増える効果も期待できます!
MLBのTWP登録では投手枠に含まれないため起用の自由度がさらに高まり、監督の采配や戦略の選択肢は大きく広がりました。

スター選手の出場機会が増え、興行面・集客面でのメリットも大きいと思われます。
NPBや国際大会への影響
日本野球への影響
大谷ルールの導入により、先発投手が指名打者(DH)を兼任し、降板後も打席に立てるようになったことで、二刀流選手の起用が現実的な戦術となりました!
日本プロ野球(NPB)でも2023年から正式採用されています。
また、大学野球や高校野球でもルールが採用され始めており、投打両立を前提に育成されるようになってくるでしょう。

ただし、NPBでは使用された例はほとんどなく、MLBでも今のところ大谷翔平選手以外ではほとんど使用されていません。
高校野球では2026年選抜高校野球からDH制が採用されています!詳細についてはこちらで解説しています。
国際大会・今後のルール拡張
WBCなどの国際大会でも大谷ルールは採用され、投手として登板した後も打撃で貢献できる点が大きな武器となりました!
今後は、より柔軟な併用制度や運用の見直しが検討される可能性もあり、二刀流が世界的なスタンダードになることも考えられます。
大谷ルールは、単なる特例規則にとどまらず、野球の戦術や育成モデルを根本から変える転換点といえるでしょう。
よくある質問(FAQ)
- Q大谷ルールは大谷翔平選手専用の特別ルールですか?
- A
いいえ、大谷翔平選手専用のルールではありません。
MLBの公式ルールとして全30球団共通で適用されており、条件を満たせばどのチームの選手でも利用できます。ただし「先発投手として投げられ、なおかつ主軸級の打撃力を持つ選手」が非常に少ないため、実質的に大谷翔平のような二刀流選手向けの制度となっています。
- Q大谷ルールが適用される条件は?
- A
試合開始時に「先発投手兼DH」として同時登録することが必須です。
スタメン表で投手と指名打者の両方に同じ選手名を記載した場合のみ有効で、途中出場やリリーフ登板では適用されません。事実上、先発投手限定のルールといえます。
- Qポストシーズンやワールドシリーズでも使われますか?
- A
はい、使用可能です。
MLBではレギュラーシーズンと同じ規則がポストシーズンにも適用されるため、プレーオフやワールドシリーズでも大谷ルールは有効です。短期決戦でも二刀流選手を最大限に活用できる点が大きな強みです。
- Q投手を降板したら打席にも立てなくなりますか?
- A
いいえ、DHとして出場を続けられます。
これが大谷ルール最大の特徴で、投手を降板しても打者として試合に残ることが可能です。ただしDHを交代した場合は投手としてのみ出場でき、一度外れた役割に戻ることはできません。
- Q日本プロ野球や高校野球でも採用されていますか?
- A
はい、日本でも導入されています。
NPBでは2023年から公認野球規則に反映され、二軍やオープン戦で実例も出ています。さらに高校野球でもDH制の拡大が進んでおり、将来的に大谷ルールに近い起用が広がる可能性があるため、アマチュア野球への影響にも注目が集まっています。
まとめ
今回は、「大谷ルール」について以下を中心に紹介してきました!
- 「大谷ルール」が導入された背景と目的
- 「大谷ルール」の具体的な仕組み
- 導入のメリット
大谷ルールは、投手が降板後も指名打者(DH)として出場を続けられる公式の制度です。
二刀流選手の価値を最大限に引き出すことを目的に導入され、現代野球の戦術にも大きな変化をもたらしました。
この制度によって大谷翔平は投打同時出場を可能とし、起用の幅を大きく広げています。
特定の選手だけに適用される特別ルールではなく、全30球団が利用でき、ポストシーズンでも有効です。
大谷ルールの仕組みやメリットを理解することで、野球観戦はより深く、より面白くなるでしょう。
本記事を最後までお読みいただきありがとうございました。



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