MLB(メジャーリーグ)には、選手が出産に立ち会える「父親リスト」という産休制度があります!
この制度は2011年に導入され、選手が最長3日間チームを離れることが可能です!
家族との時間を大切にするMLBの姿勢が反映された制度として定着しています。
マイク・トラウトや大谷翔平などのスーパースターも活用して話題になっています。
本記事では、父親リストの概要、日本での状況について詳しく解説していきます!
- MLBの「父親リスト」の概要
- 使用した選手の例
- 日本での状況
父親リストとは
導入背景・目的
MLBの「父親リスト(Paternity List)」は、選手が出産に立ち会うために最長3日間チームを離れることができる制度で、2011年に導入されました!
当初は選手が産休を取ることに否定的な声もありましたが、次第に「家族を大切にする文化」が浸透し、現在では当然の権利として定着しています。
この制度は、選手が家庭の大切な時間を確保できるようにし、メンタル面のサポートやワークライフバランスの改善にもつながっています。
また、MLBでは父親リスト以外にも「家族緊急リスト」や「忌引リスト」など、家族の事情を優先できる仕組みが整っており、選手が安心してプレーできる環境づくりが進められています。
父親リストのルールと日数
父親リストのルールと日数について紹介します!
- 日数:選手は妻の出産に立ち会うために最短1日から最長3日間、チームを離れることができます。
- 対象選手:メジャーリーグ所属選手で、国籍や在籍年数に関係なく利用可能です。
この期間中、対象選手はアクティブ・ロースターから外れるため、チームはマイナーから代替選手を登録して補うことができます。
また、父親リストの使用期間中も「メジャー登録日数(サービスタイム)」は加算され、選手のキャリアに不利にならない仕組みが整っています。
リスト終了後は即復帰できるほか、状況に応じて他のリスト(制限リストなど)へ移行することも可能です。
使用した選手の例
実際に「父親リスト」を使用した選手について紹介します!
- マイク・トラウト(エンゼルス)
- クレイトン・カーショウ(ドジャース)
- ブライス・ハーパー(フィリーズ)
過去に使用した日本人選手は以下のとおりです!
- 2013年6月に青木宣親(ブルワーズ)
- 2013年8月に川崎宗則(ブルージェイズ)
- 2018年7月に前田健太(ドジャース)
- 2019年6月に田中将大(ヤンキース)
- 2022年8月にダルビッシュ有(パドレス)
- 2022年9月に鈴木誠也(カブス)
- 2025年4月に大谷翔平(ドジャース)
※所属はいずれも当時

スーパースターといえる選手たちが利用していることからも、制度が浸透していることが分かりますね!
日本での状況
日本のプロ野球(NPB)には、MLBのような「父親リスト」や産休制度は存在していません!
選手が出産に立ち会う場合でも、特別な措置はなく、通常の登録抹消扱いとなります。
そのため、1軍を外れると通常どおり10日間は再登録できなくなる状況です。
2021年にはプロ野球選手会が、冠婚葬祭や出産時に短期間で復帰可能な「慶弔特例制度」の導入を求めましたが、実現には至っていません。
今後は選手会からの再提案や、社会全体の育児支援の流れを受けて、制度整備が進む可能性もあります!

選手会側がNPBへ「父親リスト」のような産休制度を要望することを検討しているといった報道も出ています!
まとめ
今回は、MLBの父親リストについて以下を中心に紹介してきました!
- MLBの「父親リスト」の概要
- 使用した選手の例
- 日本での状況
MLBの「父親リスト」は、家族を大切にする文化から2011年に誕生しました!
選手は最長3日間チームを離れ、出産に立ち会うことができます。期間中もメジャー登録日数は加算され、代替選手の登録も可能です。
マイク・トラウトや大谷翔平らスーパースターの利用例もあり、注目度は高まっています。
一方、日本プロ野球には同様の制度がなく、今後の導入が課題となっています。
選手のワークライフバランス実現に向け、日本でも制度整備が求められると考えられます。
本記事を最後までお読みいただきありがとうございました。
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