高校野球の大きな変化として、球数制限が注目を集めています!
近年の高校野球では投手の負担軽減を目的に、球数制限の導入が進んでいます!
これまで高校野球では1人の投手が投げ抜くことも多々ありましたが、球数制限により、継投を考慮とした戦術が求められるようになってきました!
本記事では、高校野球における球数制限の概要やメリット・課題について詳しく解説します!
- 高校野球の球数制限の概要
- 球数制限による影響
高校野球の球数制限とは
目的
球数制限とは、1週間で1投手が投げられる球数を500球以内に制限するルールです!
高校野球の球数制限は、投手の身体的負担を軽減し、怪我のリスクを抑えることを目的として導入されました!
これまでは、エース投手が何試合も連投するケースが多く、過度な負担が問題視されていました。
そこで投手の健康を守るためのルールが必要とされ、球数制限が検討されるようになりました。
導入経緯
球数制限が議論され、導入されることになった経緯は以下のとおりです!
- 2018年議論の最大のきっかけ
夏の甲子園で金足農・吉田輝星投手が6試合で合計881球を投じた
- 2019年地方大会での導入
新潟県高野連が「1試合100球以内」の球数制限を導入
夏の岩手大会決勝で、大船渡・佐々木朗希投手が疲労を考慮し登板回避したことも話題に
- 2020年試験導入
センバツ高校野球から1週間500球の制限を試験導入
- 2025年正式導入
春のセンバツ高校野球から正式ルールとして適用

約4年間にわたる効果の検証で、投手の肩や肘の痛みを抑える効果があると判断されました!
高校野球における投手負担軽減の歴史
球数制限の導入以前からも、高校野球では投手の負担軽減を目的としたルール改正が行われてきました!
- 1958年延長戦が18回までに制限される
- 2000年延長戦が15回までに短縮される
- 2018年延長13回からタイブレーク制を導入
- 2023年延長10回からタイブレーク制開始に変更
これらのルール変更と並行して、休養日を増やすなどの対策も進められ、投手の負担軽減が図られてきました!
球数制限のルールと適用範囲
高校野球における球数制限の具体的な内容について紹介します!
投球制限のルール
- 1人の投手が1週間で投げられる球数は500球以内。
- 1週間で500球に到達した場合
- 500球に到達した打者の打撃完了まで投球可能(次打者で投手交代)。
- 降板した投手は、以降当該試合では投球できない。
- 試合が降雨、暗黒などで続行不可能となりノーゲームになった場合でも球数はカウントされる。
500球を超えて降板した後は、1週間の期間が過ぎるまで登板不可となります!
以下の例のような場合、金曜日時点で500球に到達しているため、土・日の登板ができなくなります。
| 日付 | 球数 |
| 月 | 130 |
| 火 | 100 |
| 水 | 0 |
| 木 | 150 |
| 金 | 120 |
| 土 | 登板不可 |
| 日 | 登板不可 |
| 合計 | 500 |

連戦が回避されるようになってきていますが、延長戦などで制限に到達してしまう場合も少なくないです。
適用される大会
- 硬式・軟式ともに、公式戦全般に適用されます!
(春季・秋季都道府県大会、地区大会、選抜高校野球、全国高校野球選手権(地方大会含む)、国体など)
球数制限のメリットと課題
メリット
- 投手の健康維持と怪我の防止
- 球数制限により、投手の肩や肘への負担が軽減される。
- 故障リスクを減らすことで選手生命を延ばし、将来的な活躍の可能性を高める。
- チーム戦略の多様化
- 複数の投手による継投が必要となり、戦略が多様化する。
- 監督・コーチの采配が重要となり、戦術レベルの向上にもつながる。
- 選手層の強化と新たなチャンスの創出
- 控え投手の登板機会が増え、経験を積むことでチーム全体の底上げになる。
- 注目されにくかった選手が活躍の場を得ることで、スカウトの目に留まる可能性も広がる。

近年では複数人の有力なピッチャーを揃える強豪校が増えてきています!
継投により、試合の流れにも影響を与えています!
課題
- 投手層の薄いチームには不利
- 部員が少ない学校やエース1人に頼るチームにとっては不利なルール。
- 十分な投手陣を確保する必要があり、育成面での課題も増える。
- ルールの妥当性と適用範囲の議論が必要
- 500球が適切なのか、試合日程やコンディションによって柔軟な運用が可能かなど議論の余地がある。

500球を超過しなければケガをしないという訳ではないことに注意が必要です!
プロや他国の球数制限との比較
プロ野球(日本、メジャー、国際大会)
- 日本のプロ野球
- 厳密な球数制限はなし。
- 各チームが自主的に制限を設けている。
- 先発投手の投球数は100〜120球程度が一般的で、若手投手には試合ごとやシーズン全体で制限がかかる場合もある。
- メジャーリーグ(MLB)
- 公式な球数制限はなし。
- 先発投手の投球数は80〜120球程度が一般的で、若手やリハビリ中の投手にはより厳しい制限が設けられる場合もある。
- 国際大会
- WBC
- 球数制限あり。
- ラウンドごとに最大投球数が設定されている(1次ラウンド65球、準々決勝80球、準決勝以降95球など)。
- 50球以上投げた場合は4日間の休養が必要など、細かいルールが存在。
- WBSCプレミア12
- 球数制限なし。
- WBC
アメリカ
アメリカでは、Pitch Smartという成長期(8歳以下から22歳まで)の野球選手向けに作成したガイドラインがあります!
球数制限だけでなく、登板間隔や休息期間、起用法なども年齢別に細かく定められており、日本よりも厳格な投手管理が行われています。

MLBの公式ホームページでも紹介されているほど有名です!
よくある質問(FAQ)
- Q高校野球の球数制限とは何ですか?
- A
1人の投手が1週間に投げられる投球数を500球以内に制限するルールです。
投手の故障予防を重視した制度として導入されました。投球制限ともいわれています。
- Q高校野球の球数制限はいつから始まりましたか?
- A
2020年の春の選抜高校野球大会(センバツ)から試験的に導入されました。
その後検証を経て、2025年度から正式なルールとして高校野球特別規則に明記されました。
- Q球数制限はどの大会で適用されますか?
- A
日本高野連が主催・管轄する公式戦が対象です。
練習試合や私的大会は原則として対象外となります。
- Q500球に達した場合、どうなりますか?
- A
投球数が500球に達した場合、その打者の打席が終了するまでは投球可能ですが、打席終了後は直ちに降板しなければなりません。
- Q球数制限によって試合の戦術は変わりましたか?
- A
複数投手による継投策が重要視される野球へと変化しています。
まとめ
今回は、高校野球の球数制限について以下を中心に紹介してきました!
- 高校野球の球数制限の概要
- 球数制限による影響
高校野球の球数制限は、投手の健康を守るために導入された重要なルールです。
このルールにより、複数の投手を起用する戦略が求められるようになり、チーム全体のレベルアップにつながるとともに試合展開にも変化が生まれてきています!
一方で、球数制限の適用範囲や数値の妥当性については今後も議論が続くことが予想されます。
今後、高校野球における球数制限がどのように運用され、どのような影響をもたらすのか、引き続き注目が集まるでしょう!
本記事を最後までお読みいただきありがとうございました。





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