MLB(メジャーリーグ)の選手契約における「25歳ルール」について解説していきます!
これは、国際選手がMLBと契約を結ぶ際に適用される重要な制度で、選手のキャリアの方向性や球団の戦略に大きな影響を与える仕組みです。
本記事では、25歳ルールの概要から影響、適用を受けた選手の代表例も紹介します!
25歳ルールとは?
概要
25歳ルールは、MLBとMLB選手会との労使協定に示されているルールの1つです!
現行のルールは2016年12月に導入され、その際に対象年齢が23歳未満→25歳未満に拡大されました。
本ルールの目的は以下のとおりです。
メジャーリーグでは、アメリカ、カナダ、プエルトリコほかアメリカ領以外の国の選手は、16歳以上であれば自由に獲得することが可能となっています。(インターナショナルFA)
そのため、ルールが制定される以前は資金力のある球団による若手選手の青田買いが起こり、戦力の偏りが生まれていました。
25歳ルールの仕組み
ルールの定義
現行制度(2024年時点)で定義されている具体的な内容は以下のとおりです。
「25歳ルール」と呼ばれていますが、たとえ25歳以上でもプロ経歴6年未満ならば適用対象となってしまいます!
契約条件の違い
25歳ルールによる契約条件の違いは以下のとおりです。
25歳未満 | 25歳以上 | |
---|---|---|
契約形態 | マイナー契約のみ | メジャー契約も可能 |
契約金・年俸 | ボーナスプールの範囲内に制限される | 契約金・契約条件の制限なし |
FA権 | ドラフト入団選手と同様に6年間要する | 契約に盛り込むことで、 契約年数が切れた時点でFAとなる |
制限事項
25歳ルールの契約金・年俸に対する制限事項であるボーナスプールの具体的な内容は以下のとおりです。
25歳ルールの選手への影響
アメリカ、カナダ、プエルトリコ以外のメジャーリーグを目指す海外選手にとっては、自身のキャリアに大きな影響を与える制度です!
育成環境やFAになるまでの期間なども含めると、簡単に決断できる選択ではないことが分かります。
適用を受けた選手例
25歳ルールの適用を受けた選手例を紹介していきます!
まとめ
今回は、メジャーリーグの25歳ルールについて以下の点を中心に解説してきました!
- 25歳ルールの概要・仕組み
- 25歳ルールが適用された選手例
「25歳ルール」は、国際市場での選手契約に公平性をもたらす重要な制度であり、若い選手や球団に大きな影響を与えています。
このルールによって、才能ある若手選手のキャリアや契約金が制限される一方で、小規模球団にも競争のチャンスが与えられるという側面があります。
ただ、議論の余地は多く、特に選手にとっての不公平さやルールの限界については、MLBが今後改善を進めていく可能性も考えられます。
今後も「25歳ルール」によって選手がどのようなキャリアを選択するのか注目していきたいですね!
本記事を最後までお読みいただきありがとうございました。
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