日本からポスティングシステムによる移籍や大谷翔平選手の活躍でMLB(メジャーリーグ)は注目を集めています!
そのMLBで活躍した選手を称える制度である「MLBの殿堂入り」について解説します!
本記事では、MLBの殿堂入りについて、その歴史や選考基準、日本プロ野球の殿堂入りとの違いについて詳しく解説していきます!
MLBの野球殿堂入りとは?
概要
アメリカ野球殿堂は、MLBなどで際立った成績を収めた選手や監督・コーチ、また野球界の発展に大きく寄与した人物の功績を讃え、顕彰するための制度です!
1936年から表彰が始まり、ニューヨーク州クーパーズタウンに野球殿堂博物館があります。
2025年時点で合計351名が表彰されています。
1936年に初の殿堂入り選手となったのは以下の5名です。
- ベーブ・ルース
- タイ・カッブ
- ホーナス・ワグナー
- クリスティ・マシューソン
- ウォルター・ジョンソン
MLBをはじめとする野球史に大きな功績を残した選手や監督、関係者が選出されることになっており、殿堂入りを果たすことはアメリカ球界最高の栄誉と言われています。
選考基準・選考方法
MLBでの殿堂入りの選考は主に以下の方法で行われます。
- BBWAA(全米野球記者協会)投票
- ベテランズ委員会(時代委員会)
- ニグロリーグ特別委員会
それぞれの選考基準および選考方法を紹介します!
BBWAA(全米野球記者協会)投票
- 対象者
- MLBで10年以上プレーした実績がある選手
- 現役引退後5年以上が経過した選手
- 投票要件
- BBWAAに10年以上所属している記者に投票権が与えられ、候補者のうち最大10人までの名前を書いて投票
- 選出方法
- 75%以上得票した人が殿堂入りとなる
- 資格喪失の条件
- 得票率が5%を下回った場合
- 選考から10年が経過した場合
殿堂入りするためには、上記の厳格な基準をクリアする必要があります。
また、選手としての記録のほか、チームへの貢献、さらにスポーツマンシップや“誠実さ”といった面も評価対象になるとされています。
有力な候補者が複数名いる場合、記者投票による票が割れてしまい資格を早々に喪失してしまう可能性もあります。
ベテランズ委員会(時代委員会)
- 対象者
- 現役引退後20年以内(資格取得から15年以内)にBBWAAによって選出されなかった選手
- 10年以上監督や審判員を務め、引退後5年以上経過(65歳以上の候補者は引退後6か月以上経過)
- 発展貢献者は引退後5年以上が経過(65歳以上で現役の場合は候補検討の対象となる)
- 投票要件
- 選考委員16名による投票
- 選出方法
- 75%以上得票した人が殿堂入りとなる
ベテランズ委員会(時代委員会)の選考プロセスは再三変更されていて、2025年時点では3つの区分に分かれています。
ニグロリーグ特別委員会
1971年と2006年に2度設置された委員会です。
- 対象者
- ニグロリーグやそれ以前のアフリカ系アメリカ人の野球リーグで活躍した選手や、発展に貢献した人物
- 選出方法
- 75%以上得票した人が殿堂入りとなる
日本の殿堂入りとの違い
日本の殿堂入りとの違いを解説していきます!(※主に選手に関する内容を比較しています。)
日本とMLBの殿堂入りの比較
MLB | 日本 | |
---|---|---|
創設年 | 1936年 | 1959年 |
対象者 | MLBで10年以上実績がある 引退から5年以上経過 | 引退から、5年以上経過 |
資格の喪失 | 得票率が5%を下回った場合 選考から10年が経過した場合 | 選考から15年が経過した場合 |
選考基準 | 明確な成績基準はなし | 明確な成績基準はなし |
投票者 | 全米野球記者協会に在籍10年以上の記者 | 野球報道に関して15年以上の経験を持つ人 |
選出方法 | 75%以上の得票 | 75%以上の得票 |
日本の野球殿堂入りとは?
日本の野球殿堂は、日本のプロ野球などで際立った成績を収めた選手や監督・コーチ、また野球界の発展に大きく貢献した方々の功績を讃え、顕彰するためのものです!
詳細は以下の記事で紹介していますので、ご覧ください。
まとめ
今回は、MLBの野球殿堂入りについて以下の点を中心に解説してきました!
- 概要
- 選考基準・選考方法
- 日本の殿堂入りとの違い
2025年には、イチロー氏が日本人初の殿堂入りを果たしました!
アメリカ野球殿堂はMLBにおける最高の栄誉であり、野球の歴史と伝統を象徴する存在です。1936年の設立以来、野球界に多大な貢献をした選手や関係者を称え続けてきました。
また、偉大な記録を達成した選手であっても、賭博や薬物などの疑惑があった場合は選出されないという厳格さも持ち合わせています。
今後、どの選手が殿堂入りを果たすのかにも注目しながら、MLBを楽しみましょう!
本記事を最後までお読みいただきありがとうございました。
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