プロ野球の「契約更改」は、選手の年俸や球団の評価が明確になる重要なイベントです!
ニュースで話題になる交渉の背景を理解すれば、オフシーズンの動きがより深く楽しめます。
本記事では、契約更改の仕組みや流れ、評価基準についてわかりやすく解説していきます!
- 契約更改の仕組み・流れ
- 評価基準
契約更改とは
概要
契約更改は、シーズン終了後に選手と球団が翌年の契約内容を協議する場です!
プロ野球選手は「個人事業主」であるため、雇用契約ではなく業務契約を更新する形となります。
選手は年俸提示額に納得すればサインし、納得できなければ保留が可能です。
拒否が続き契約に至らない場合は年俸調停に進むことがあります。
調停の決定に従えない場合は任意引退扱いとなり、他球団と契約できません。

契約更改は毎年行われますが、これはNPBに提出する統一契約書が「1年契約のみ」と定められているためです。
年俸の仕組み
契約更改後、選手は年俸を公表しないことが多いため、記者が会見内容から推測した数字が「推定年俸」です!
年俸には法的な上限・下限はありませんが、球団は査定に基づき提示を行います。
大幅に跳ね上がることも、成績不振で下がることもあります。
ただ、野球協約で「減額制限」が設定されています。
- 元の年俸が1億円以下:最大25%減
- 元の年俸が1億円超:最大40%減
- これを超える減俸には選手の同意が必須
- 拒否すれば球団は保有権を放棄し、選手は自由契約になる

減額制限を大幅に超える年俸で合意した選手も過去には数多くいます。
また、年俸とは別に「インセンティブ契約(出来高契約)」もあります!
対象となる条件は、成績や出場機会など球団・選手によって異なりますが、場合によって多額のインセンティブを得ることもあります。
年俸調停制度
契約がまとまらない場合、選手・球団は年俸調停(参稼報酬調停)を申請できます!
委員会が双方の主張を聞き、年俸を最終決定します。
1990年代以降は代理人が交渉に参加するケースが増え、選手の権利保護が進みました。
NPBは交渉文化が強く、査定基準も球団ごとに異なります。
- 保留:提示額に同意できず再交渉へ
- 一発更改:提示額に即サイン
- 銭闘:激しい年俸交渉の俗称
- 越年:契約更改が年を跨ぐこと

近年は事前の下交渉で合意に至っているケースが多いようです。
契約更改の流れ
契約更改は、シーズン終了後に球団と選手が翌年契約を交わす重要プロセスです!
ここでは実際の流れを整理します!(球団によって多少なり違いがある場合があります。)
- 11月上旬球団からの連絡・面談日の決定
- 球団は選手へ交渉日程を通知。
- 大物選手は年末頃、FA権保有者はFA期間前に残留交渉。
- 最近はシーズン中も3ヶ月に1回の面談が行われ、事前の方向性共有が一般化。
- 交渉1週間前事前資料の受領 → 査定内容の確認
- 交渉1週間前に「今季査定表」が配布。
- 試合数・打撃成績・貢献度・球団経営状況などを点数化した“科学的査定”がベース。
- 交渉日①交渉開始(代理人同席も可能)
- 球団代表や査定担当が出席し、選手側は代理人交渉が可能。
- 代理人は金額交渉だけでなく、移籍相談などキャリア支援も担う。
- 交渉日②金額提示 → サイン or 保留
- 提示額に納得ならその場でサイン。
- 納得できなければ「保留」とし再交渉へ。
- 交渉日③記者会見 → 推定年俸の公開
- 契約後は会見を実施。
- 年俸は非公開の場合が多く、記者が推定額を報じるのが一般的。
- 再交渉の場合期限(1月9日)までに合意
- NPBは1月10日から「契約保留手当」が発生するため、多くの選手が1月9日までの合意を目指す。
- 契約合意に至るまで自費でトレーニングすることになり、キャンプイン(2月1日)に遅れると新シーズンにも影響が出る可能性がある。

球団との交渉が長期化して、キャンプに自費で参加することになる「自費キャンプ」に突入した事例もあります。
年俸が上がる理由・下がる理由
ここでは、契約更改で年俸の変動に関わる評価基準について例を紹介します!
年俸が上がるケース
- 成績向上
- 打率・本塁打・投球成績などの主要指標が上昇すると大幅アップが期待できる。
- 進塁打や送りバントなど数字に残りにくい貢献も高評価。
- 試合での貢献度
- 守備範囲、走塁、リリーフの待機ポイントなど細かい動きが加点対象。
- 監督の戦術に沿った動きはミスでも減点されないこともある。
- 年齢・将来性
- 若手の伸びしろはプラス評価となり、翌年以降の成長見込みが反映される。
- 前年からの成績の「継続性」も重要視される。
- 球団事情
- 球団の経営状況・補強方針・チーム内の年俸バランスが金額に直接影響。
- 人気・グッズ売上など“看板料”が加算される例も存在。
年俸が下がるケース
- 成績の低下
- 規定未達、打撃不振、登板数減などは減額要因。
- マイナス査定
- 記録に残らないミスや走塁判断、守備の乱れなど細かく減点される。
- チーム事情による調整
- チーム成績不振の年、補強費確保などで全体的に抑えられる場合がある。

成績は数字で出るため明白ですが、貢献度や人気など指標化しづらい項目もあり、年俸の決定理由を明確にすることはなかなか難しいようです。
過去の契約更改
過去の契約更改で話題となった事例を紹介します!
- 杉内俊哉選手(ソフトバンク)
- 2010年のソフトバンクでの契約更改では、提示額と球団の態度に激怒。
- 「礼儀が改まらないとサインしない」「携帯会社と同じで新規に優しく既存に厳しい」などの辛辣な言葉を残した。
- これがFA移籍の一因となった。
- 福留孝介選手(中日)
- 2007年オフ、提示額に不満を抱き保留。
- その際の言葉「誠意は言葉ではなく金額」が“契約更改の代名詞”として今も語り継がれている。(実際の発言は「誠意」ではなく「評価」だったと後に判明。)
近年は査定の透明化と事前交渉(下交渉)の普及により、ほとんどの選手が“一発サイン”となり、過激な発言は大幅に減っています。
まとめ
今回は、プロ野球の契約更改について以下を中心に紹介してきました!
- 契約更改の仕組み・流れ
- 評価基準
プロ野球の契約更改は、選手が翌シーズンを迎えるための重要な交渉の場です。
年俸の増減だけでなく、球団の評価基準や成績の影響が明確に示されます。
ファンにとっては、選手の立場やチーム方針を知る大切な情報源になります。
本記事を最後までお読みいただきありがとうございました。




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