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【プロ野球】FA制度とは?仕組み・取得条件・補償制度をわかりやすく解説!

FA制度解説 プロ野球
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プロ野球の「FA(フリーエージェント)制度」は、選手が他球団と自由に契約交渉できる権利です!

FA権を取得すると、より良い環境や条件を求めて移籍が可能になります!

本記事では、FA制度の仕組みや取得条件、メリット・デメリットを詳しく解説します!

FA移籍の流れを理解し、今後のプロ野球の動向をより楽しみましょう!

この記事でわかること
  • プロ野球FA制度の仕組み
  • メリット・デメリット

FAとは

概要

FAとは、フリーエージェント(Free Agent)の略称で、選手があらゆる球団と選手契約を結ぶことができる権利のことを指しています。

FAは、国内FA海外FAの2種類があります。

  • 国内FA国内のあらゆる球団と選手契約を結ぶことができる権利
  • 海外FA海外を含めたあらゆる球団と選手契約を結ぶことができる権利

経緯と歴史

  • 1993年:FA制度導入
  • 2003年:FA権取得の条件が変更され、人的補償制度が本格化
  • 2008年:制度が大幅に改正され、FA権は「国内FA」と「海外FA」に分かれ、取得年数も見直し
    さらに、選手の年俸ランクによって補償内容が異なる仕組みを加える
<strong>まつ村長</strong>
まつ村長

FA権を行使した選手は、移籍 or 残留を自由に選択できます!
そのため選手のキャリア形成や球団の編成に大きな影響を与えます!

基本ルールと取得条件

取得条件

FA権を取得するには以下の基準を満たす必要があります。

種類取得条件
国内FA合計8シーズンに達したとき
※2007年以降のドラフトで入団した大学生・社会人選手は、7シーズンで取得
2回目以降:前回行使後、通算4シーズンで再取得
海外FA合計9シーズンに達したとき
2回目以降:前回行使後、通算4シーズンで再取得
※それ以前に国内FAを行使した場合、取得条件が変わる場合がある
※シーズン途中でケガなどによる故障者特例措置や投手の登録日数など加算される場合もあります。
引用:[NPB]フリーエージェントについて

1シーズン:セ、パ各リーグの年度選手権試合期間中に145日以上出場選手登録されたシーズン」となります。

<strong>まつ村長</strong>
まつ村長

1軍に登録されていた日数が基準なので、控え選手でもFA権を取得することが可能です!

選手の選択肢

FA権を取得した選手は、以下を選択することができます。

  1. FA権を行使して国内移籍または海外移籍
    • より良い契約や環境を求めて他球団へ移籍します。
  2. FA権を行使せずに所属球団に残留
    • 所属球団との交渉を優先し、残留を選びます。
      球団側も好条件を提示することが多く、残留するケースも少なくありません。
  3. FA宣言しても移籍せず、元の球団と再契約
    • 一度FA宣言した上で、最終的に元の球団に残るケースです。
      他球団の評価を聞いたうえで、契約を結び直す選手もいます。

仕組みと流れ

FA宣言から移籍までの流れ

  1. FA取得選手は、日本シリーズが終了した日の翌日から土、日、祭日を除く7日間以内に、FA権を行使するかどうかを意思表明をする。
  2. 上記期間を経た翌日に、「FA宣言選手」として公示。
  3. 公示の翌日から全球団と交渉可能。条件交渉がスタート。
  4. 移籍先決定 or 残留交渉
  5. 契約合意・発表

ランクと補償内容

FAによって選手が移籍した場合、移籍前の球団は、獲得した球団からその選手のランクに応じて金銭等の補償を受けることができます。

移籍する選手のランクは、移籍前の球団内の年俸の順位によって決まります。(外国人選手は除きます。)

選手のランクに応じて、移籍前の所属球団への補償内容が異なってきます

ランク年俸順位補償内容
Aランク1~3位旧年俸の80%の金銭 or
人的補償+旧年俸の50%の金銭
Bランク4~10位旧年俸の60%の金銭 or
人的補償+旧年俸の40%の金銭
Cランク11位以下金銭・人的補償ともになし

人的補償の場合、FAで選手を獲得した球団は、最大28人までプロテクト(保護)でき、移籍前の球団はそのリスト外の選手を1人獲得できます。ただし、外国人選手や直近のドラフト新人選手は対象外です。

また、外国人選手もFA権を取得可能で、取得後は外国人枠の制限を受けなくなりますが、人的補償の対象にはなりません。

意外な点として、直前に他球団から移籍してきた選手も、プロテクトされていなければ人的補償の対象となります。

メリット・デメリット

FA権を行使するメリット・デメリットについて、紹介します。

  • 好きな球団・地元の球団・優勝を狙える球団に移籍できる
  • より高額・長期の契約を結ぶことにより安定した環境が得られる
  • より出場機会の多い球団に移籍することができる
  • 契約年俸の上限は昨年の年俸と同じなため、単年でみると年棒アップが期待できない
    (契約年数や出来高払い、2年目以降の年俸の上昇に制約はない)
  • どの球団も獲得しない場合があり、所属球団を失う可能性がある
  • 期待に応えられないと厳しい評価を受けることもある

移籍前に所属していた球団は、FA移籍によって空いてしまったポジション/戦力の穴埋めや補強を検討する必要が出てきます。

獲得した球団は、戦力は増強されますが、人的補償で若手有望株の選手が流出・ポジションが埋まることで若手の成長機会が減るなどのデメリットが考えられます。

FA権の行使は、選手にとってキャリアの転機となる重要な選択肢ですが、リスクも伴う制度です。

まとめ

今回は、FA制度について以下の点を中心に解説してきました!

  • 概要
  • 仕組みと取得条件
  • ランクと補償内容

FA(フリーエージェント)制度は、選手が一定条件を満たすと他球団と自由に契約交渉できる権利です。

国内FAは8シーズン(大学・社会人出身は7シーズン)、海外FAは9シーズンで取得可能です。

FA権を行使すると、憧れの球団への移籍や年俸アップのチャンスがある一方、移籍先が見つからないリスクもあります。

また、FA移籍は球団にも影響し、補償制度による負担や戦力低下の懸念があります。

今後のシーズンオフではどの選手がFA権を取得するのか・行使するのかに注目しつつ、プロ野球をより楽しみましょう!

本記事を最後までお読みいただきありがとうございました。

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