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【プロ野球】投手タイトルとは?最優秀防御率・最多勝・奪三振などをわかりやすく解説!

投手タイトル 野球ファン向け
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日本プロ野球では、毎年シーズン終了後に選手の活躍を称える多くの個人タイトルが発表されます!

投手タイトルは、投手の実力を証明する重要な指標です!

「最優秀防御率」や「最多勝利」「最多奪三振」など、シーズンを通して安定した成績を残した投手に与えられます!

タイトルの獲得には、規定投球回や勝利数など明確な条件が定められており、投手のタイプごとに評価基準も異なります。

本記事では、日本プロ野球の投手タイトル一覧と各タイトルの獲得条件・ルールをわかりやすく解説しています!

この記事でわかること
  • 投手部門のタイトル
  • 歴代の受賞者
  • 歴代最高記録

プロ野球 投手タイトルとは

日本プロ野球(NPB)では、シーズン中に最も優れた成績を残した選手に「個人タイトル」が与えられます!

投手タイトルは、投手の役割によって先発」「中継ぎ」「抑えに分類され、それぞれに狙うべき主要タイトルが存在します!

主な投手タイトルには、最多勝(勝利数)最優秀防御率(防御率1位)最多奪三振などがあります。

タイトルを獲得するためには、規定投球回数(通常は「試合数×1」回数)を満たす必要がある場合もあります。

これにより、短期間だけ活躍した投手ではなく、1シーズンを通してチームに貢献した投手が評価される仕組みになっています。

また、投手も各リーグから1人ずつベストナインとゴールデングラブ賞が選出されます。

ベストナインゴールデングラブ賞の詳細は以下の記事で解説しています!

2025年の「NPB AWARDS(NPBアワーズ)」は、11月26日(水)に開催されます!

野手タイトルとの違いとして、投手タイトルはチーム状況や登板間隔」に強く影響を受ける点が挙げられます!

打者は毎試合出場できますが、投手は登板機会が限られるため、安定したコンディション維持と登板ごとの結果がより重要になります。

<strong>まつ村長</strong>
まつ村長

近年ではタイトルではないですが「WHIP(投手が1イニングあたりに出した「走者(安打と四球)」の数)」などの指標からも投手の価値を測る傾向が強まっています!

投手タイトル一覧

日本プロ野球(NPB)には、投手が目指す主要なタイトルが6つあります!

ここでは各タイトルの特徴と条件を紹介します!

最優秀防御率

1シーズンを通して最も防御率が低い投手に与えられます。

防御率は「9イニングあたりに失った自責点の平均」で、数値が低いほど優秀です!

  • 算出方法:防御率は「(自責点×9)÷ 投球回
  • 条件規定投球回数(チーム試合数×1イニング)に達していること
       ※2025年現在では、143試合制のため143イニング以上が必要
  • 賞金100万円
  • 防御率が同数値の場合、小数点以下3位まで比較して順位が決まります。
  • 本タイトルと「最多勝」「最多奪三振」を同時に獲得すると“投手三冠”と呼ばれます。

勝率第一位(最高勝率)

13勝以上を挙げた投手の中で最も勝率が高い選手に与えられるタイトルです!

  • 条件シーズン13勝以上(規定投球回数に達していなくても受賞可能)
  • 賞金100万円
  • 「最も負けにくいエース」を示す指標と言えます。

最多勝利(最多勝)

その年に最も多く勝利投手となった投手が受賞します!

  • 条件特になし(規定投球回数に達していなくても受賞可能)
  • 賞金100万円
  • 登板試合数や投球回に関係なく、勝利数そのものが評価されるため、チームの得点力やリリーフ陣の支援も影響します。
  • 防御率よりも分かりやすい成果指標であり、エースの象徴的なタイトルといえます。

最多セーブ

シーズンで最も多くセーブを記録した抑え投手に与えられるタイトルです!

  • 条件特になし
  • 賞金100万円
  • セーブは、チームがリードしている終盤で登板し、勝利を守り切ることで記録されます。
  • 以前はセーブ数と救援勝利を合わせた「セーブポイント」で評価されていましたが、2005年から再びセーブ数のみで表彰されるようになりました。

最優秀中継ぎ

シーズン最多のホールドポイント(ホールド+救援勝利)を記録した投手に与えられるタイトルです!

  • 条件特になし
  • 賞金100万円
  • 先発でも抑えでもない「試合の流れを支える中継ぎ投手」を称える貴重な賞であり、2005年以降は両リーグで統一基準となっています。

最多奪三振

1シーズンで最も多くの三振を奪った投手に与えられます!

  • 条件特になし
  • 賞金100万円
  • 主に先発投手が対象で、速球やキレのある変化球など、「打者をねじ伏せる力」を示す指標です。

歴代受賞者・歴代最高記録

各投手タイトルの歴代受賞者(過去10年)歴代最高記録を整理しました!

最優秀防御率

歴代受賞者(過去10年)

年度セ・リーグパ・リーグ
選手名所属球団防御率選手名所属球団防御率
2016菅野智之巨人2.01石川歩ロッテ2.16
2017菅野智之巨人1.59菊池雄星西武1.97
2018菅野智之巨人2.14岸孝之楽天2.72
2019大野雄大中日2.58山本由伸オリックス1.95
2020大野雄大中日1.82千賀滉大ソフトバンク2.16
2021柳裕也中日2.20山本由伸オリックス1.39
2022青柳晃洋阪神2.05山本由伸オリックス1.68
2023村上頌樹阪神1.75山本由伸オリックス1.21
2024髙橋宏斗中日1.38L.モイネロソフトバンク1.88
2025才木浩人阪神1.55L.モイネロソフトバンク1.46

過去最高記録

リーグ年度選手名所属球団防御率
1リーグ時代1943藤本英雄東京巨人軍0.73(歴代最高)
セ・リーグ1970村山実阪神タイガース0.98
パ・リーグ1956稲尾和久西鉄ライオンズ1.06

勝率第一位(最高勝率)

歴代受賞者(過去10年)

年度セ・リーグパ・リーグ
選手名所属球団勝率選手名所属球団勝率
2016野村祐輔広島.842和田毅ソフトバンク.750
2017薮田和樹広島.833千賀滉大ソフトバンク.765
2018大瀬良大地広島.682M.ボルシンガーロッテ.867
2019山口俊巨人.789山岡泰輔オリックス.765
2020菅野智之巨人.875石川柊太ソフトバンク.786
2021青柳晃洋阪神.684山本由伸オリックス.783
2022青柳晃洋阪神.765山本由伸オリックス.750
2023東克樹DeNA.842山本由伸オリックス.727
2024菅野智之巨人.833伊藤大海日本ハム.737
2025村上頌樹阪神.778大関友久ソフトバンク.722

過去最高記録

リーグ年度選手名所属球団勝率
1リーグ時代1936秋景浦將大阪タイガース1.000
1937秋御園生崇男大阪タイガース1.000
セ・リーグ1966堀内恒夫読売ジャイアンツ.889
パ・リーグ1981間柴茂有日本ハムファイターズ1.000
2013田中将大東北楽天ゴールデンイーグルス1.000

最多勝利(最多勝)

歴代受賞者(過去10年)

年度セ・リーグパ・リーグ
選手名所属球団勝利数選手名所属球団勝利数
2016野村祐輔広島16和田毅ソフトバンク15
2017菅野智之巨人17東浜巨ソフトバンク16
菊池雄星西武
2018大瀬良大地広島15多和田真三郎西武16
菅野智之巨人
2019山口俊巨人15有原航平日本ハム15
2020菅野智之巨人14千賀滉大ソフトバンク11
石川柊太ソフトバンク
涌井秀章楽天
2021青柳晃洋阪神13山本由伸オリックス18
九里亜蓮広島
2022青柳晃洋阪神13山本由伸オリックス15
2023東克樹DeNA16山本由伸オリックス16
2024菅野智之巨人15有原航平ソフトバンク14
伊藤大海日本ハム
2025村上頌樹阪神14有原航平ソフトバンク14
東克樹DeNA伊藤大海日本ハム

過去最高記録

リーグ年度選手名所属球団勝利数
1リーグ時代1939V.スタルヒン東京巨人軍42(歴代最高)
セ・リーグ1950真田重男松竹ロビンス39
パ・リーグ1961稲尾和久西鉄ライオンズ42(歴代最高)
<strong>まつ村長</strong>
まつ村長

現代では投手は分業制となりローテーションの間隔も異なるため、42勝はアンタッチャブルレコードといえます!

最多セーブ

歴代受賞者(過去10年)

年度セ・リーグパ・リーグ
選手名所属球団セーブ数選手名所属球団セーブ数
2016澤村拓一巨人37D.サファテソフトバンク43
2017R.ドリス阪神37D.サファテソフトバンク54
2018山﨑康晃DeNA37森唯斗ソフトバンク37
2019山崎康晃DeNA30松井裕樹楽天38
2020R.スアレス阪神25増田達至西武33
2021R.スアレス阪神42益田直也ロッテ38
2022R.マルティネス中日39松井裕樹楽天32
2023岩崎優阪神35松井裕樹楽天39
2024R.マルティネス中日43則本昂大楽天32
2025松山晋也中日46杉山一樹ソフトバンク31
R.マルティネス巨人平良海馬西武

過去最高記録

リーグ年度選手名所属球団セーブ数
セ・リーグ2005岩瀬仁紀中日ドラゴンズ46
2007藤川球児阪神タイガース
2025松山晋也中日ドラゴンズ
R.マルティネス読売ジャイアンツ
パ・リーグ2017D.サファテ福岡ソフトバンクホークス54(歴代最高)

最優秀中継ぎ

歴代受賞者(過去10年)

年度セ・リーグパ・リーグ
選手名所属球団HP選手名所属球団HP
2016S.マシソン巨人49
(8勝41H)
宮西尚生日本ハム42
(3勝39H)
2017桑原謙太朗阪神43
(4勝39H)
岩嵜翔ソフトバンク46
(6勝40H)
M.マテオ阪神43
(7勝36H)
2018近藤一樹ヤクルト42
(7勝35H)
宮西尚生日本ハム41
(4勝37H)
2019J.ロドリゲス中日44
(3勝41H)
宮西尚生日本ハム44
(1勝43H)
2020清水昇ヤクルト30
(0勝30H)
L.モイネロソフトバンク40
(2勝38H)
祖父江大輔中日30
(2勝28H)
福敬登中日30
(5勝25H)
2021清水昇ヤクルト53
(3勝50H)
堀瑞輝日本ハム45
(3勝42H)
2022Y.ロドリゲス中日45
(6勝39H)
平良海馬西武35
(1勝34H)
湯浅京己阪神45
(2勝43H)
水上由伸西武35
(4勝31H)
2023島内颯太郎広島42
(3勝39H)
L.ペルドモロッテ42
(1勝41H)
2024松山晋也中日43
(2勝41H)
河野竜生日本ハム34
(1勝33H)
桐敷拓馬阪神43
(3勝40H)
2025大勢巨人54
(8勝46H)
松本裕樹ソフトバンク44
(5勝39H)

過去最高記録

リーグ年度選手名所属球団HP
セ・リーグ2010浅尾拓也中日ドラゴンズ59(12勝47H)
(HP 歴代最高)
2021清水昇東京ヤクルトスワローズ53(3勝50H)
(ホールド数 歴代最高)
パ・リーグ2012増井浩俊北海道日本ハムファイターズ50(5勝45H)

最多奪三振

歴代受賞者(過去10年)

年度セ・リーグパ・リーグ
選手名所属球団奪三振数選手名所属球団奪三振数
2016菅野智之巨人189則本昂大楽天216
2017M.マイコラス巨人187則本昂大楽天222
2018菅野智之巨人200則本昂大楽天187
2019山口俊巨人188千賀滉大ソフトバンク227
2020大野雄大中日148千賀滉大ソフトバンク149
山本由伸オリックス
2021柳裕也中日168山本由伸オリックス206
2022戸郷翔征巨人154山本由伸オリックス205
2023今永昇太DeNA174山本由伸オリックス169
2024戸郷翔征巨人156今井達也西武187
2025村上頌樹阪神144伊藤大海日本ハム195

過去最高記録

リーグ年度選手名所属球団奪三振数
セ・リーグ1968江夏豊阪神タイガース401(歴代最高)
パ・リーグ1961稲尾和久西鉄ライオンズ353

投手三冠達成者

年度リーグ選手名所属球団防御率勝利数奪三振
1937春日本野球連盟沢村栄治東京巨人軍0.8124196
1938秋日本野球連盟ヴィクトル・
スタルヒン
東京巨人軍1.0519146
1943日本野球連盟藤本英雄東京巨人軍0.7334253
1948日本野球連盟中尾碩志読売ジャイアンツ1.8427187
1954セ・リーグ杉下茂中日ドラゴンズ1.3932273
パ・リーグ宅和本司南海ホークス1.5826275
1958セ・リーグ金田正一国鉄スワローズ1.3031311
パ・リーグ稲尾和久西鉄ライオンズ1.4233334
1959パ・リーグ杉浦忠南海ホークス1.4038336
1961パ・リーグ稲尾和久西鉄ライオンズ1.6942353
セ・リーグ権藤博中日ドラゴンズ1.7035310
1978パ・リーグ鈴木啓示近鉄バファローズ2.0225178
1980パ・リーグ木田勇日本ハム
ファイターズ
2.2822225
1981セ・リーグ江川卓読売ジャイアンツ2.2920221
1985セ・リーグ小松辰雄中日ドラゴンズ2.6517172
1990パ・リーグ野茂英雄近鉄バファローズ2.9118287
1999セ・リーグ上原浩治読売ジャイアンツ2.0920179
2006パ・リーグ斉藤和巳福岡ソフトバンク
ホークス
1.7518205
2010セ・リーグ前田健太広島東洋カープ2.2115174
2018セ・リーグ菅野智之読売ジャイアンツ2.1415200
2020パ・リーグ千賀滉大福岡ソフトバンク
ホークス
2.1611149
2021パ・リーグ山本由伸オリックス・
バファローズ
1.3918206
2022パ・リーグ山本由伸オリックス・
バファローズ
1.6815205
2023パ・リーグ山本由伸オリックス・
バファローズ
1.2116169

まとめ

今回は、日本プロ野球の「投手タイトル」について以下を中心に紹介してきました!

  • 投手部門のタイトル
  • 歴代の受賞者
  • 歴代最高記録

日本プロ野球の投手タイトルは、投手の実力を示す重要な指標です。

防御率や勝率、勝利数、セーブ、奪三振、ホールドなど、役割に応じた多様な部門が設けられています。

それぞれのタイトルには明確な算出方法や受賞条件があり、シーズンを通じて安定した成績が求められます。

また、野手タイトルが攻撃面の評価中心であるのに対し、投手タイトルはチームの勝利に直結する“守りの成果”が重視されるのが特徴です。

先発・中継ぎ・抑え、どのポジションでもシーズンを支えた証として、これらのタイトルは投手にとって最高の名誉といえるでしょう。

本記事を最後までお読みいただきありがとうございました。

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