本記事では、2024年中に新たに国内・海外FA権を取得する可能性のある選手を一覧で紹介していきます!
各選手の推定年俸・ランクや注目選手のプロフィール・特徴についても紹介しています!
本記事を読むことで、2024年シーズンオフにFA権を行使するかもしれない選手の概要を知ることができ、どこの球団に移籍するのか動向を楽しむことができます!
FAとは
概要
FAとは、フリーエージェント(Free Agent)の略称で、選手があらゆる球団と選手契約を結ぶことができる権利のことを指しています。
FA権未取得の選手は、毎年オフシーズンに所属球団と来季の年俸を決め、契約更改します。
しかし、FA権を取得・行使すると、他球団とも契約交渉が可能となります。
契約交渉の結果、所属球団に残ることも、他の球団に移籍することもできます。
FAは、国内FAと海外FAの2種類があります。
種類 | 内容 | 取得条件 |
---|---|---|
国内FA | 国内のあらゆる球団と選手契約を結ぶことができる権利 | 合計8シーズンに達したとき ※2007年以降のドラフトで入団した大学生・社会人選手は、7シーズンで取得 |
海外FA | 海外を含めたあらゆる球団と選手契約を結ぶことができる権利 | 合計9シーズンに達したとき ※それ以前に国内FAの権利を行使した場合を除く |
引用:[NPB]フリーエージェントについて
「1シーズン:セ、パ各リーグの年度選手権試合期間中に145日以上出場選手登録されたシーズン」となります。
ランクと補償内容
FAによって選手が移籍した場合、移籍前に選手が所属していた球団は、獲得した球団からその選手のランクに応じて金銭等の補償を受けることができます。
移籍する選手のランクは、移籍前に所属していた球団内の年俸の順位によって決まります。(外国人選手は除きます。)
選手のランクに応じて、移籍前の所属球団への補償内容が異なってきます。
ランク | 年俸順位 | 補償内容 |
---|---|---|
Aランク | 1~3位 | 旧年俸の80%の金銭 or 人的補償+旧年俸の50%の金銭 |
Bランク | 4~10位 | 旧年俸の60%の金銭 or 人的補償+旧年俸の40%の金銭 |
Cランク | 11位以下 | 金銭・人的補償ともになし |
メリット・デメリット
FA権を行使するメリット・デメリットについて、紹介します。
移籍前に所属していた球団は、FA移籍によって空いてしまったポジション/戦力の穴埋めや補強を検討する必要が出てきます。
獲得した球団は、戦力は増強されますが、人的補償により若手有望株の選手が流出する・ポジションが埋まることにより若手の成長機会が減るなどのデメリットが考えられます。
FA権新規取得見込み選手一覧
ここから、2024年中に新しく国内・海外FA権を取得する可能性のある選手を紹介します。
※既にFA権を行使済みの選手、2024年開幕時点でFA権を持っている選手を除きます。
(選手名/2024年開幕時点の年齢/ポジション/2024年推定年俸/ランク/備考)
国内FA権
国内FA権を新たに取得する可能性のある選手は27名です。
阪神タイガース | |||||
大山 悠輔 | 29 | 内野手 | 2億8000万 | Aランク | - |
青柳 晃洋 | 30 | 投手 | 2億1000万 | Bランク | - |
坂本 誠志郎 | 30 | 捕手 | 7000万 | Cランク | - |
糸原 健斗 | 31 | 内野手 | 7000万 | Cランク | - |
原口 文仁 | 32 | 内野手 | 3100万 | Cランク | - |
広島東洋カープ | |||||
該当者なし | |||||
横浜DeNAベイスターズ | |||||
筒香 嘉智 | 32 | 外野手 | 3億 | Aランク | 3年契約の1年目 |
佐野 恵太 | 29 | 外野手 | 1億5500万 | Bランク | - |
京田 陽太 | 29 | 内野手 | 5000万 | Cランク | - |
読売ジャイアンツ | |||||
大城 卓三 | 31 | 捕手 | 1億3000万 | Bランク | - |
高梨 雄平 | 31 | 投手 | 1億2000万 | Bランク | - |
重信 慎之介 | 30 | 外野手 | 3300万 | Cランク | - |
東京ヤクルトスワローズ | |||||
高梨 裕稔 | 32 | 投手 | 3500万 | Cランク | - |
中日ドラゴンズ | |||||
木下 拓哉 | 32 | 捕手 | 6800万 | Bランク | - |
岩崎 翔 | 34 | 投手 | 2800万 | Cランク | - |
福谷 浩司 | 33 | 投手 | 2000万 | Cランク | - |
岡田 俊哉 | 32 | 投手 | 1000万 | Cランク | - |
オリックス・バファローズ | |||||
山岡 泰輔 | 28 | 投手 | 9000万 | Bランク | - |
西野 真弘 | 34 | 内野手 | 2300万 | Cランク | - |
千葉ロッテマリーンズ | |||||
西野 勇士 | 33 | 投手 | 8500万 | Bランク | - |
福岡ソフトバンクホークス | |||||
有原 航平 | 31 | 投手 | 5億 | Aランク | 3年契約の2年目 |
甲斐 拓也 | 31 | 捕手 | 2億1000万 | Bランク | - |
石川 柊太 | 32 | 投手 | 1億2000万 | Cランク | - |
牧原 大成 | 31 | 内野手 | 1億 | Cランク | 3年契約の1年目 |
東北楽天ゴールデンイーグルス | |||||
酒居知史 | 31 | 投手 | 5600万 | Cランク | - |
田中和基 | 30 | 外野手 | 2100万 | Cランク | - |
埼玉西武ライオンズ | |||||
該当者なし | |||||
北海道日本ハムファイターズ | |||||
玉井 大翔 | 31 | 投手 | 7100万 | Bランク | - |
石井 一成 | 29 | 内野手 | 3000万 | Cランク | - |
江越 大賀 | 31 | 外野手 | 2200万 | Cランク | - |
海外FA権
海外FA権を新たに取得する可能性のある選手は15名です。
阪神タイガース | |||||
岩貞 祐太 | 32 | 投手 | 1億 | Bランク | - |
広島東洋カープ | |||||
野間 峻祥 | 31 | 外野手 | 6800万 | Cランク | - |
中崎 翔太 | 31 | 投手 | 5500万 | Cランク | - |
上本 崇司 | 33 | 内野手 | 4100万 | Cランク | - |
磯村 嘉孝 | 31 | 捕手 | 2600万 | Cランク | - |
横浜DeNAベイスターズ | |||||
森 唯斗 | 32 | 投手 | 5000万 | Cランク | - |
読売ジャイアンツ | |||||
該当者なし | |||||
東京ヤクルトスワローズ | |||||
田口 麗斗 | 28 | 投手 | 1億7500万 | Aランク | 3年契約の1年目 |
中日ドラゴンズ | |||||
松葉 貴大 | 33 | 投手 | 5000万 | Cランク | - |
田島 慎二 | 34 | 投手 | 3500万 | Cランク | - |
加藤 翔平 | 33 | 外野手 | 2300万 | Cランク | - |
オリックス・バファローズ | |||||
若月 健矢 | 28 | 捕手 | 1億2000万 | Bランク | 複数年契約 |
千葉ロッテマリーンズ | |||||
中村 奨吾 | 31 | 内野手 | 2億 | Aランク | 4年契約の2年目 |
石川 歩 | 35 | 投手 | 1億1000万 | Bランク | - |
岡 大海 | 32 | 外野手 | 7000万 | Cランク | 3年契約の1年目 |
福岡ソフトバンクホークス | |||||
武田 翔太 | 30 | 投手 | 1億5000万 | Bランク | 4年契約の3年目 |
東北楽天ゴールデンイーグルス | |||||
該当者なし | |||||
埼玉西武ライオンズ | |||||
該当者なし | |||||
北海道日本ハムファイターズ | |||||
該当者なし |
国内FA注目選手
2024年中に新たに国内FA権を取得する可能性のある選手のうち、目玉候補の選手を7名紹介します。
大山 悠輔【阪神タイガース】
投打 | 右投げ右打ち |
生年月日 | 1994年12月19日 |
身長/体重 | 181cm/94kg |
ドラフト | 2016年 ドラフト1位 |
経歴 | つくば秀英高-白鴎大-阪神 |
獲得タイトル | 最高出塁率(2023) ベストナイン(2023) ゴールデングラブ賞(2023) |
2023年は全試合に4番で出場して最高出塁率のタイトルを獲得しています。
2020年にはキャリアハイとなる打率.288、28本塁打、85打点の成績を残しています。
6年連続で2桁本塁打を放っている右のスラッガーであり、一塁・三塁・外野もこなすことができるので、補強ポイントに合致する球団も多く争奪戦が予想されます。
右の長距離砲が補強ポイントとなる球団は、中日・楽天・西武あたりが考えられます。
ただ、人気球団の阪神から出ていく例は少ない・年俸が高いこともネックになりそうで、移籍の可能性は低いと見られています。
青柳 晃洋【阪神タイガース】
投打 | 右投げ右打ち |
生年月日 | 1993年12月11日 |
身長/体重 | 183cm/83kg |
ドラフト | 2015年 ドラフト5位 |
経歴 | 川崎工科高-帝京大-阪神 |
獲得タイトル | 最高勝率(2021,2022) 最優秀防御率(2022) 最多勝(2021,2022) ベストナイン(2022) |
2023年は8勝するも防御率4.57と不調でしたが、2021・2022年にタイトルを獲得するなど実績は十分です。
変則フォームの投手であり、年間を通して先発ローテーションを担える選手なので先発が不足している球団は獲得に動く可能性があります。
先発投手が補強ポイントとなる球団は、ヤクルト・中日あたりが考えられます。
ただ大山選手と同様に、人気球団の阪神から出ていく例は少ない・年俸が高いこともネックになりそうで、移籍の可能性は低いと見られています。
佐野 恵太【横浜DeNAベイスターズ】
投打 | 右投げ左打ち |
生年月日 | 1994年11月28日 |
身長/体重 | 178cm/88kg |
ドラフト | 2016年 ドラフト9位 |
経歴 | 広陵高-明治大-DeNA |
獲得タイトル | 首位打者(2020) 最多安打(2022) ベストナイン(2020,2022) |
2023年は打率.264、13本塁打と不調でしたが、2020年から3年連続で打率3割を記録するなど勝負強いバッティングで打率を残せるヒットメーカーです。
2020年にはキャリアハイとなる打率.328、20本塁打、69打点の成績を残しています。
左の巧打者が補強ポイントとなる球団は、広島・巨人・楽天・西武あたりが考えられます。
大城 卓三【読売ジャイアンツ】
投打 | 右投げ左打ち |
生年月日 | 1993年2月11日 |
身長/体重 | 187cm/90kg |
ドラフト | 2017年 ドラフト3位 |
経歴 | 東海大相模高-東海大-NTT西日本-巨人 |
獲得タイトル | ベストナイン(2020,2023) |
2023年の第5回WBCの日本代表にも選出された攻守で高いレベルを誇る捕手です。
2023年は自己最多134試合に出場し、キャリアハイとなる打率.281、16本塁打、55打点の成績を残しています。
近年の日本球界では打てる捕手は希少であり、複数の球団が獲得に動く可能性があります。
また、一塁手での起用も増えており、捕手としての出場機会を求めてFA権を行使することも考えられます。
山岡 泰輔【オリックスバファローズ】
投打 | 右投げ右打ち |
生年月日 | 1995年9月22日 |
身長/体重 | 172cm/68kg |
ドラフト | 2016年 ドラフト1位 |
経歴 | 瀬戸内高-東京ガス-オリックス |
獲得タイトル | 最高勝率(2019) |
縦に鋭く変化するスライダーが武器で、入団から先発ローテーションを担ってきた投手です。
2019年には26試合(170回)に登板し、キャリアハイとなる13勝4敗、勝率.765、防御率3.71の成績を残しています。
2023年途中にはリリーフへの配置転換となりましたが、優秀な成績をマークしています。
先発・リリーフどちらでも高いパフォーマンスを発揮できる好投手であり、FA権行使となれば争奪戦となる可能性があります。
石川 柊太【福岡ソフトバンクホークス】
投打 | 右投げ右打ち |
生年月日 | 1991年12月27日 |
身長/体重 | 185cm/88kg |
ドラフト | 2013年 育成ドラフト1位 |
経歴 | 総合工科高-創価大-ソフトバンク |
獲得タイトル | 最高勝率(2020) 最多勝(2020) |
大きく鋭く曲がるパワーカーブが武器で、2度の2桁勝利など実績十分の投手です。
2020年には11勝3敗、勝率.786、防御率2.42の好成績を残し、タイトルを獲得しています。
先発やロングリリーフなどあらゆる起用法に応えることができ、イニング数も稼いでくれるためチームにとっては貴重な戦力となります。
補償が必要ないCランクという点でも、FA権行使となれば獲得を検討する球団は多いと見られています。
甲斐 拓也【福岡ソフトバンクホークス】
投打 | 右投げ右打ち |
生年月日 | 1992年11月5日 |
身長/体重 | 170cm/87kg |
ドラフト | 2010年 育成ドラフト6位 |
経歴 | 楊志館高-ソフトバンク |
獲得タイトル | ベストナイン(2017,2020,2022) ゴールデングラブ賞(2017~2022) |
2023年の第5回WBCの日本代表にも選出され、“甲斐キャノン”と呼ばれる強肩を誇る捕手です。
6年連続でゴールデングラブ賞を獲得するなど、キャッチングやブロッキングなど守備面の評価が非常に高い選手です。
2023年には2桁本塁打を放つなど、パンチ力のある打撃も持ち味です。
捕手の育成には時間がかかることから、実績のある捕手が欲しい球団が獲得に動く可能性があります。
ただ、地元球団であること・チームからも高い評価を得ていることから移籍の可能性は低いと見られています。
まとめ
今回は2024年中に新しく国内・海外FA権を取得する可能性のある選手の一覧と注目選手7名について紹介しました。
国内FA権は27名、海外FA権は15名の選手に取得の可能性があります。
今回紹介した選手がFA権を取得するのか注目しつつ、シーズンオフのFA戦線を楽しみに待ちましょう!
最後までお読みいただきありがとうございます。
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